葬儀は身近に多くあるわけではありませんので、突然のご不幸の連絡が入った場合、
何をしたらよいのか、わからないことが多いと思います。
とはいえ、最低限知っておかなければならないマナーや、
急な対応でも失礼のないように、参考となる情報をご紹介しておりますので、
少しでもご参考としていただければ幸いです。
親しいご友人、ご親族、近親者の場合、急いで訪問しましょう。
香典は持参せず、亡くなられた直後は、ご遺族がいろいろな準備で忙しい時ですので、玄関先で遺族にお悔やみを述べ失礼するほうがよいでしょう。
あらたまった挨拶は難しいものですが、少なくとも真心のこもった言葉、態度、行動で接しましょう。
挨拶の際には故人の死因などは尋ねないのがマナーです。知らないうちに遺族を傷つけてしまう場合があります。
服 装 | 平服のままでかまいません。派手な色は避け、なるべく地味な服装することが望ましいです。アクセサリー・化粧なども控え目にするなどの心遣いをしましょう。 |
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お悔やみ の言葉 |
文例: 「突然のことで驚きました。お力を落とされていることと存じます。」 「このたびは突然のことで、心からお悔やみ申し上げます。」 「このたびは誠にご愁傷さまです。」 「このたびは誠に残念です。心からお悔やみ申し上げご冥福をお祈りいたします。」 |
対 面 | 遺族から対面は勧められない限り遠慮するようにしましょう。 対面を勧められた時には、取り乱さず、静かにするのがマナーです。 対面のときには、「安らかなお顔ですね」などのいたわりの言葉を述べましょう。 涙を流す、取り乱すなどしてしまいそうな場合は「お会いするのは辛すぎます」など と遺族に伝え辞退しましょう。 |
失礼 する時 |
葬儀には何かと人手が必要な場合があります。 依頼するかどうかは、あくまでもご遺族の判断ですが、 「お手伝い出来ることがあれば、遠慮せずに言ってくださいね」と 弔問の帰りに言い添えましょう。 また、後日通夜・葬儀に参列しますので、失礼する前に通夜・葬儀のスケジュールを 確認しておきましょう。 |
やむを得ない事情で弔問にいけない時、電話でのお悔やみはマナー違反です。
ご遺族は、悲しみもまだ深い中、葬儀の準備などで非常に忙しく、電話を使用することも多くなります。
代理人に よる弔問 |
連絡を受けた本人の家族(配偶者または成人している子)が代理として弔問することが できます。 ただし、弔問の際には、代理であることとその事情を伝えお悔やみを述べます。 |
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弔電を 打つ |
まずは弔電を打ち、後日お悔やみの手紙で弔問へ行けなかった事情を書きます。 > お役立ちサイト集 |
弔辞を頼まれた場合、引き受けるのがマナーです。
遺族から弔辞を依頼されるということは、故人との関係などから是非お願いしたいという
考えの下によるものなので、必ず引き受けるようにしましょう。
葬儀の際の挨拶、弔辞にふさわしくない忌み言葉がありますので注意が必要です。
忌み言葉 | ■不幸が続くことを連想させる言葉 例:重ね重ね、再三、返す返すも、たびたび、いよいよ、くれぐれも ■悪いことを連想させる言葉 とんだこと、とんでもないこと■音が不吉な言葉 九(苦しむに通じるため)、四(死に通じるため)【言い換え】
【直接的に生死をあらわすものの言い換え】
■神道やキリスト教には不適切な仏教用語 冥福を祈る、ご愁傷様、供養、成仏、往生、冥途 ■どの宗教でも使えるお悔やみのことば 謹んでお悔やみ申し上げます、心から哀悼の意を表します |
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服 装 | 通常は、喪服で参列しますが、特に親しい間柄で無い場合、
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通夜 ぶるまい |
通夜ぶるまいのお誘いを受けた場合、断るのはマナー違反です。 一口でも構いませんので、箸をつけるべきとされています。 ただし、遺族の心労・疲労を気遣い長居は禁物です。 |
表書きの 書き方 |
薄墨の毛筆または筆ペンを使用し、楷書で書きます。
■仏式・神式・キリスト教式共通:御霊前 宗教問わず、通夜・葬儀どちらにも使用できます。 ※不祝儀袋に蓮の花の模様があるものは、仏式用ですのでご注意ください ■仏式:御香典・御香料・御供物料・御弔料(社葬で会社名で包む場合) |
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水 引 | ■仏式:黒白の水引 ■神式:銀の水引 ■キリスト教式:水引なしでもよい |
中包み | 表には何も書かず、裏側に、金額、住所・名前を書きます。 ■大字 一(壱) 二(弐) 三(参) 五(伍) 十(拾) 千(阡、仟) 万(萬) 円(圓) |
金 額 | 特に決まりはなく、故人や遺族とのお付き合いの程度や地域などによっても 違いがあります。一般的には、5,000円や10,000円が多いようです。 |
御 札 | 新札使用することは、あらかじめ用意をしてあったようで失礼とされています。 新札を使用する場合は、一度折り目をいれてから包みましょう。 ■御札の入れ方 お札の向きを揃えます。現世と死後の世界は逆さになっていると考えられており、お札は裏返して入れる 習慣もあるようですが、お香典は死者にお供えするものですので、 裏返さずに入れても問題ありません。 中袋タイプの場合は、お札の表側(顔が書いてある面)が中包みの裏側になるようにし、 金額の頭の方が上になるように入れます。 |
袱 紗 [ふくさ] |
受付や御霊前の前でバックやポケットからむき出しのまま直接出したり、 購入した時のセロハン袋に入れたまま出すのはマナー違反です。 正式には袱紗[ふくさ]に包んで持参しますが、小さな風呂敷やハンカチで代用しても かまいません。 |
出席でき ない時 |
遠方や都合で通夜・葬儀に出席できない場合、きちんと現金を不祝儀袋に入れ、 出席できない理由とお悔やみの言葉とともに現金書留で郵送します。 |
一般的な立礼焼香の場合
数珠のかけかたは、宗教・宗派によって違いますが、
二輪で、長房のものであれば、二つの親玉を親指のところではさみ、
房は左側に下げてかけます。
一輪のもの(略念珠という)では、親玉を下にしてかけます。
歩くときは、左手に持ち、手に持っているときは、左手に持つか、
左手首にかけます。
神事で行う「玉串奉奠[たまぐしほうてん]」は、仏式の焼香にあたるものといってよいでしょう。
玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)をつけたものです。
玉串奉奠とは、玉串に自分の心をのせ、神にささげるという意味がこめられています。
仏教の焼香にあたるのが献花です。花は持参してもかまいませんが、
多くの場合会場に準備してあります。
根本を祭壇側に、花を手前に向けて献花台に供えます。