<おひとりさま>という言葉は元々「精神的に自立して、一人で行動することを楽しんでいる女性」を指す言葉として広まりました。しかし最近では、男女を問わず使われる言葉となりました。
未婚率の上昇や子どもと同居しない家庭の増加で、一人暮らしの高齢者は増えています。また今はひとりでなくても、将来誰しもおひとりさまになる可能性があります。
<おひとりさま>と一口に言っても、「子どもがおらず配偶者に先立たれ一人になった」「身近に頼れる兄弟・親戚などがいない」などさまざまな場合があります。なかには、身内はいるが頼れない、もしくは頼りたくないという場合もあるかもしれません。すぐに助けてくれる身内がそばにいないおひとりさまだからこそ、終活が必要です。
終活は死に向けた準備のことだけを指すものと思われがちですが、「残りの人生をどう生きるか」を考えるものでもあります。周りの人に迷惑をかけないためだけでなく、セカンドライフをより豊かにするためのものでもあるのです。
自宅で倒れたり、亡くなった時に誰にも気づいてもらえず孤独死する高齢者は増加傾向にあります。その要因のひとつに、近所付き合いの減少があげられます。万一のときに頼れる人がおらず、体調を崩したり怪我をしたときに、誰にも気づいてもらえないということが起こりやすいのです。
おひとりさまの異変を誰かに気づいてもらうためには、「見守りサービス」による安否確認が役に立ちます。万一のときに備えて、こういったサービスを利用することも終活の一つと言えます。
見守りサービスでは、「日々様子を見てもらいたい」「時々様子を知ってもらいたい」「自宅で倒れたり亡くなった時に気づいてもらいたい」など、希望する内容によってさまざまなサービスを選択することが可能です。
【見守りサービスの例】
<機械による安否確認>
カメラ、センサー・・・警備会社などによる見守りサービス
電化製品・・・電球、冷蔵庫、ポットなどの使用状況による安否確認
携帯電話のアプリ・・・決まった時間に通知が届き、ボタンを押して回答する
<人による安否確認>
配達業者・・・食事の宅配サービスなど
電話連絡サービス
郵便局の訪問サービス
福祉や介護事業者、民生委員などの来訪による状況確認や相談
などがあります。
また単に安否確認をするだけでなく、日常生活の支援を行うサービスもあります。(病院受診付き添い、外出介助、役所などの手続き支援など)インターネット上には、たくさんの情報がありますので、「期待していたサービスと違った」ということにならないように、受けられる支援内容を十分に確認したうえで、信頼できるところにお願いしたいものです。
見守りサービスや支援を頼みたいけれども、どこにお願いすればいいか分からないなど、終活に関する不安やお困りごとがある方は、ぜび一度ご相談ください。一柳では、「イチヤナギ倶楽部」会員様向けに、信頼できる専門家と共に幅広いサポートをさせていただいております。
イチヤナギ倶楽部の詳細は以下のリンクをご確認ください。
(投稿:2023年5月9日)