一般的にご遺骨はお墓に埋葬しますが、最近ではお墓を管理する方がいない、将来子供に負担をかけたくないなどの理由から、「お墓は建てず、永代供養をお願いしたい」という方がいらっしゃいます。今回は、「永代供養」について解説していきます。
永代供養(えいたいくよう)とは、○○家の先祖代々の方々を菩提寺の僧侶に日常的に寺院の本堂や位牌堂にてお経をあげてもらい供養していただくことです。菩提寺がこの先代々続くかぎりずっと供養をしていただけます。
永代経(えいたいきょう)ともいいます。
祥月命日(しょうつきめいにち・亡くなられた年月日)や月命日(つきめいにち・亡くなられた日にち)、お盆や春・秋彼岸には僧侶に自宅の仏壇でお経をあげていただく方でも、日々の供養として永代供養を依頼される方も多くみえます。
最近では少し違った意味でもこの言葉が使われています。
少子高齢化が進み、また都市集中化も進む中で、先祖供養の一つであるお墓に関してもいろいろな不安や問題点が現れるようになりました。
新しく従来型のお墓(お借りした土地に墓石を建立する形のもの)を建立するにあたり、一番の心配事が、こののち代々に亘って守ってくれる方がいるのかということです。
将来を見据え、お墓のことをお考えになられる方が大変多くみえ、当社でもご相談を頂くことが増えてまいりました。
近年、寺院の境内地や都市部でもビル形式の納骨堂が数多くつくられています。形態や条件は様々ですが納骨と永代供養がセットになっているところも多くあります。
この納骨とセットになった永代供養は、「永代」という言葉の響きから「永久に供養していただける」と思われる方もみえますが、前述の菩提寺の永代供養とは異なり、33回忌や50回忌などで区切りをつけていることが一般的です。例えば、個別に納骨されている納骨堂でも、契約満了日が来ると個別対応が終了し、他の方々と一緒に一つの埋葬場所に合祀され、合同形式の供養に代わることが多いようです。
こういった施設は管理が行き届いており、お墓参りになかなか行くことが出来ない方でも安心です。
施設ごとに条件や契約金額、管理費用、供養の方法も異なるので、契約前にいろいろなところの比較検討が必要です。
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