名古屋の葬儀・永代供養・納骨堂は一柳葬具總本店
セミナーや相談会でお葬式の流れをご説明する際、「枕経※をあげていただくために、菩提寺に連絡します。」とお話ししますが、近頃は「菩提寺がわからないのですが...」「菩提寺はあるけど、遠方なんです。」というお声も聞くようになりました。
近年では、ご遺族の住まいから故人の菩提寺が遠く離れた場所にあったり、故人の菩提寺や宗派がわからないというケースがよくあります。
今回の記事では「菩提寺」と、菩提寺がない(わからない)とき、遠方にあるときはどうすればいいのか、などについて解説していきます。
※枕経(まくらきょう)
本来は、臨終時に僧侶をお呼びし、読経をいただきながら最後を看取ります。そのお勤めを「枕経」といいます。宗旨により、臨終諷経、臨終勤行などともいいます。現在は死亡診断を受け、清拭などし、希望の場所へご安置してから僧侶に依頼することが一般的です。
先祖代々からのお墓があるお寺や檀家となっているお寺のことを「菩提寺(ぼだいじ)」といいます。(「檀那寺」ともいいます。)家族が亡くなったときにお葬式を依頼したり、法事をお願いします。
近年は、全国的に都市部へ人口が集中して、人の移動も激しさを増しており、このような「故郷との縁、先祖との縁」が希薄になりつつあります。そんな中でも日本人の大半が「仏教葬儀を行っている現状を歴史的な面から紐解きますと、日本仏教の始祖ともいわれる聖徳太子の葬儀に仏僧がかかわった記録に始まり、江戸時代には幕府が檀家制度を取り入れるなど、随所に様々な由縁がみられます。
以後、「信仰の自由」が憲法で守られている現代でも、厳かな弔いの儀式として「仏教式での葬儀」が広く執り行われている点には、こういった歴史的な背景や習俗上の親しみが関係しているのかもしれません。
ご遺体をご自宅や斎場などに安置をしたのち、菩提寺に連絡をして枕経をお願いします。
ですが、菩提寺が遠方にある場合もございます。そのような場合でもまずは、その菩提寺に一報を入れます。お弔いに来ていただけるかどうか、僧侶の意向をうかがい、もし難しいようでしたら菩提寺より、近くにある同じ宗教宗派のお寺さまを紹介していただきましょう。
一柳の仏式葬儀では、従来から菩提寺とのご縁を尊重しております。
しかし、新家などでお寺とのお付き合いがないという方もいらっしゃいます。その場合は一柳(葬儀社)にご相談ください。在所や以降のお付き合いといったご希望をお伺いしご希望に沿えるご寺院をご紹介いたします。一柳は多くのご寺院とお付き合いがございますので、安心してご相談ください。
菩提寺が遠方にある場合、「遠方だから」「こちらで葬儀だけ済ませてしまおう」とお考えになるかもしれませんが、勝手な判断で葬儀を進めてはいけません。菩提寺に知らせずに葬儀を行ってしまうと、のちのちトラブルになることもあります。
例えば、菩提寺にお墓がある場合、納骨の際に「なぜ連絡を頂けなかったのか?」「ここは檀家専用の墓地なので、ここに納めるのであれば住職が戒名をつけなおしもう一度葬儀をしてもらわないといけない」などという可能性もあります。ですので、必ず菩提寺の意向を確認するようにしましょう。
今回は「菩提寺」について解説してまいりました。そのほか、お寺のことでなにかわからないこと、聞きたいことなどがございましたら、お気軽にご相談ください。(※画像は日泰寺舎利殿です)
(投稿:2022年6月29日)