名古屋の葬儀・永代供養・納骨堂は一柳葬具總本店
「家族葬」は2000年ごろに始まったといわれ、年々家族葬での葬儀が増えつつあります。
「自分の葬儀で家族に大変な思いをさせたくない」「葬儀費用を抑えたい」などの思いから、家族葬を希望される方が多くいらっしゃいます。
ですが、家族葬=安価というイメージだけで葬儀を行ってしまうと、思わぬトラブルに繋がってしまうケースもあります。
弊社でも近年、家族葬の件数が多くなってきています。ですが、家族葬といってもこれといった定義があるわけではありません。家族だけで行うものもあれば、近所の人・親しい友人や知人、会社関係の人が参列するケースもあり、内容は様々です。
「家族葬が故人の希望だから...」と、故人の親しかった方々になにもお伝えしないまま葬儀を行ってしまうと、後から知った友人らが自宅へ弔問におみえになるたび、経緯を説明したり、香典や供物をいただいた際には、その都度お返しをしなければいけません。かえって手間が増えることとなり、「一般葬にしておけばよかった...」ということも多いです。
家族葬であったため参列できなかった、という弔問者からの電話や訪問は長期にわたることもあり、かえってご遺族の負担になってしまう可能性もあるのです。
家族葬は規模が小さくなる分、一般葬より安くなるのでは当然では?と思われるかもしれません。
ですが、家族葬といっても祭壇や棺は必要ですし、霊柩車ももちろん必要です。その点に関しては、一般葬と変わりません。
ただし、会葬者が少ないという点では会葬者の方へふるまうご飲食の費用、会葬礼状、返礼品などが少なくなり、多少安価になることはあります。
注意するべきこととしては、「香典」です。いただいた香典は葬儀費用に当てられることが多いです。会葬者が少ないと当然香典も少なくなりますので、場合によっては一般葬より家族葬の方が持ち出し額が高くなることもあります。
「家族葬」という言葉は、葬儀社がつくった言葉です。
10〜20名程度しか入れない会館や、そもそも自社で会館を持たない葬儀社があります。小さな会館では一般葬を行うことができないので、あえて少人数専用の葬儀ということを売りにした「家族葬」という言葉が生まれたのです。
家族葬が流行してから、多くの葬儀社が新たに現れました。
中には実態のない紹介会社が葬儀の低価格を強調してインターネット上で集客をしているケースもあります。「葬儀価格〇万円」と謳いながらも実際にはあとから追加料金を請求されてしまったというトラブルも起きているようです。
家族葬を検討されている方は、のちのちのトラブルを避けるためにもネットだけの情報を鵜呑みにせず、まずは葬儀社に直接相談されることをおすすめします。予算はどのくらいか、どういった葬儀にしたいか、など希望を伝えましょう。見学会・相談会などを利用して、何社か葬儀社を回り、ご自分の希望を一番叶えてくれそうだと思った葬儀社に依頼すればよいと思います。
葬儀は故人のためだけではなく、遺された人のために行われるという意味合いもあり、遺された人々が人の死を心の中で受け止めるための場でもあります。
「家族だけで送ってほしい」「葬式はあげなくていい」とお考えの方は本当にそれで良いのか?この機会に家族でよく話し合ってみてはいかがでしょうか
(投稿:2022年6月7日)